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©アマン京都

TRAVEL

今こそ狙い目! 「旬の京都」を満喫する贅沢な京都ホテルステイ

Reported by Megumi Imai

2022.7.15

新しいホテルが次々と誕生し、気軽なブティックホテルからラグジュアリーな五つ星ホテルまで、バリエーション豊かになった京都の宿。まだまだインバウンドが少ない今、京都はまさに狙い目! 適度な賑わいと活気が戻るなか、ホテルも他とどう差別化をしようかと、今まで以上にインテリアや料理にこだわり、そしてゲストへのサービスに工夫を凝らしている。京都は今、俄然おもしろい。そして今だからこそ、選ぶべき5つのホテルとは?

ホテルが特別感を演出する、個性豊かなプランを味わう

ホテルを予約する際は、ぜひオプショナルツアーやアクティビティ、そして最新ニュースをチェックして。期間限定のランチやディナーメニュー、さらにアフタヌーンティーもある。またそのホテルならではのコネクションを使った特別プランも要チェック。

「THE SHINMONZEN」では古美術街の地の理を生かし、ウォーキングツアーで近所を案内。また「HOTEL THE MITSUI KYOTO」では、五山の送り火や祇園祭の山鉾巡行を特等席で楽しめるプランを用意。泊まって滞在するからこそ味わえるプランは特に魅力的だ。

©️THE SHINMONZEN

ホテルにいながら京都の伝統工芸やアートを愛でる贅沢

2020年春に生まれた京都市京セラ美術館をはじめ、京都には素晴らしい美術館やギャラリーが多数あるが、ホテルに滞在しながら楽しめるアートもある。「HOTEL THE MITSUI KYOTO」には、かつて三井総領家があった地に古くから受け継がれてきた遺構や日本の美しさを表現する工藝品やアートが随所に見られる。ルイーズ・ブルジョワ、ゲルハルト・リヒターなどの作品をインテリアの一部のように飾っているのは「THE SHINMONZEN」。

また「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」には、伝統工芸を担う後継者によるプロジェクトユニット「GO ON」が関わり、静かな館内はまるで自分だけのギャラリーのよう。訪れるだけでアート魂を刺激され、アートに触れられる。それが今の京都のホテルなのだ。

©️ホテルオークラ京都 岡崎

バリエーション豊かなメニューを楽しむホテルの朝食

食に恵まれた京都では、夜の食事は街に出て、おばんざいをはじめ、ビストロやイタリアン、小料理屋など、気になっていたお店に出かけようという人が多いはず。ではぜひ朝食は、メニューのバリエーションに工夫を凝らしたホテルで!

例えば朝食なら「フォションホテル京都」では、ボリュームはあるけれどバランス良し、見た目良しの“フォション ブレックファスト”が人気。「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」で提供される京都の素材を使用した“きょうと・ブレックファスト”は、メインをエッグベネディクトか、フレンチトーストから選べるボリューム満点のコース!

©フォションホテル京都

テラス席で美しい庭を眺めながらシャンパンを楽しめるのが、アマン京都の「シャンパン ブランチ at ガーデンテラス」。上賀茂生はちみつをとろりとかけて味わう「季節のフルーツとリコッタチーズのパンケーキ」をはじめ、京都の旬の素材を使ったたくさんのメニューの中からメインディッシュが選べる、贅沢なブランチ。

©アマン京都

ホテルのダイニングでゆっくりと朝食をいただきながら、その日の街歩きプランを練ってみるのはどうだろうか。

激戦区のなかから、今選ぶべき
京都のホテル5選

京都で味わうパリの世界。
グルメバーでスイーツ三昧!
フォションホテル京都

鴨川・高瀬川沿いに立つホテルは、最上階の窓からは清水寺や八坂神社、霊山観音など京都らしい風景が広がる一方で、館内はまさにパリにいるかのよう。レセプションから2階のティーサロンに続く大階段は誰もが写真を撮りたくなる映えスポット。1階のペストリー&ブティックには“ここでしか購入できない”パリ直輸入のマカロンをはじめ、紅茶やお菓子がバリエーション豊かに並ぶ。

ホテルエントランスから、2階の「サロン ド テ フォション」に続く大階段。最高の撮影映えスポット。

そして何より女性たちの心をつかむのが、客室内にある「グルメバー」。シャンパンピンクのクローゼットを開けると、そこにはフォションのスイーツやペストリー、紅茶などがずらり。もちろんフォションの紅茶も用意されていて、滞在中自由に食べられるのはもちろん、ホテルオリジナルのエコ・トートバッグでお持ち帰りも可能。京都に行く、新しい楽しみとなりそうな予感。

(上)ホテルのアイコンカラーの白、黒、ゴールド、フォションピンクの4色を基調に、西洋と日本の素材が融合。(写真はイメージです)(下)2階の「サロン ド テ フォション」では、8月1日からの1ヶ月期間限定で、1904年に誕生したフレグランスメゾン「CARON(キャロン)」とコラボレートしたステイプランとアフタヌーンティーを提供する。

フォションホテル京都

京都府京都市下京区難波町406
℡ 075-751-7711

宿泊料 ¥72,280〜(1泊2名1室、税・サ込み、朝食付き)

https://hotelfauchonkyoto.com/

静寂なひとときとイノベーティブ・ガストロノミーを楽しむ。
ホテルオークラ京都 岡崎別邸

京都・岡崎は、平安神宮をはじめ、銀閣寺、南禅寺、京都国立近代美術館などがある文化的エリア。隠れ家に滞在するかのように過ごせる、落ち着いた空間を好む人におすすめしたいスモールラグジュアリーホテルが今年誕生した。

「GO ON」の作品をはじめ、ダイニングのあちこちに京の手仕事が感じられる。

メインダイニングは、イノベーティブ・ガストロノミー「ヌーヴェル・エポック」。オークラの伝統的なフランス料理に京のエッセンスを融合させた、唯一無二のひと皿は料理の味はもちろん、器も楽しめる。また館内には京都の伝統工芸を担う後継者6人によるプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」が手がける工芸があちこちに並び、これからの京都の姿を存分に感じられるはずだ。

(左)メインは「浅葱をのせたあか牛サーロイン 赤ワインと粒生コショウの香り」。肉のうま味が口いっぱいに広がる。
(右)「関アジとキャビア 香味野菜と赤ジソの香り」。目にも鮮やかなひと皿は、あえての白磁の皿で。
(上)メインは「浅葱をのせたあか牛サーロイン 赤ワインと粒生コショウの香り」。肉のうま味が口いっぱいに広がる。(下)「関アジとキャビア 香味野菜と赤ジソの香り」。目にも鮮やかなひと皿は、あえての白磁の皿で。

ホテルオークラ京都 岡崎別邸

京都府京都市左京区岡崎天王町26-6
℡ 075-771-5777

宿泊料 ¥47,030〜(1泊2名1室、税・サ別)12歳(中学生)以上が利用可能の施設です。

https://okazakibettei.hotelokurakyoto.com/

白川を見下ろす全9室のスイートで、アートに囲まれた滞在を。
THE SHINMONZEN

祇園、新門前通りは知る人ぞ知る、古美術の街。アートコレクターでもあるアイルランド人オーナーが、友人である建築家、安藤忠雄氏に依頼したのは9つのスイートを備えたラグジュアリーブティックホテル。外観は京の街にしっくりなじむ旅館で、内側はアートをふんだんに飾った、異なる自然素材をアクセントにした客室。

「WASHI」の名がついた2階の1ベッドルームスイート。白川を見下ろすバルコニーが気持ちよい。

ヒノキのバスタブや大理石の洗面カウンターなど、細部まで徹底した美意識。秋にはニューヨーク最高峰のモダンフレンチ、ジャン・ジョルジュの京都初のレストランもオープンする。ハードルが高そうと躊躇しがちな古美術の街を、要望があればスタッフがウォーキングツアーしてくれるサービスもうれしい。

ホテルの目印は“S”マークの暖簾のみという潔さ。フランス、プロヴァンスの「Villa La Coste」が姉妹ホテル。

THE SHINMONZEN

京都府京都市東山区新門前通西之町235
℡ 075-533-6553

宿泊料 ¥120,000〜(1泊2名1室、税・サ、朝食、京都駅からのプライベートトランスファー込み)

https://theshinmonzen.com/jp/

プライベート温泉でシャンパンパーティーはいかが?
HOTEL THE MITSUI KYOTO

開業して1年半が過ぎ、京都のラグジュアリーホテルの代表格に。滞在そのものが楽しいこのホテルで、ぜひ利用したいのがプライベート温泉。敷地内の地下約1000mから湧き上がる天然温泉を利用したサーマルスプリングSPA内にあり、100㎡超えの空間には、坪庭を眺めながら浸かれる温泉とウェットリビングスペース、さらにダイニングスペースまで備わっている。ここは宿泊者のみが利用できる、プライベートなラグジュアリースペースなのだ。

まるでピクチャーウィンドウのように二条城が眺められる「ニジョウスイート」は50㎡のゆったりした部屋。

また京都の夏の風物詩「祇園祭」と「五山の送り火」を特等席で楽しめる限定エクスペリエンス付き宿泊プランもぜひチェックして。

温泉のダイニングスペース。ここでは朝食も、シャンパンも、アフタヌーンティーもオーダーが可能。
美しい所作を身につけた着物姿のアンバサダーによるおいしいお茶とお菓子をいただける「茶居」でのエクスペリエンスは事前予約要。

HOTEL THE MITSUI KYOTO

京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
℡ 075-468-3100

宿泊料 ¥88,000〜(1泊2名1室、税・サ別)

https://www.hotelthemitsui.com/

緑豊かな森の庭を眺めながら、
優雅なシャンパンブランチを。
アマン京都

金閣寺が徒歩圏内の鷹峯地区に位置し、森の庭に佇むアマン京都。緑が美しい季節にぴったりなザ・リビング パビリオン by アマンのテラス席でいただくシャンパンブランチは、グラス、もしくはフリーフローのシャンパンが選べる夢のコース。

静かな森に佇むアマン京都。風を感じられるテラス席から。

季節のジュースでスタートし、メインディッシュは7種から選べるシステム。京都の素材を生かした野菜やフルーツをたっぷり使ったひと皿は、ヘルシー志向の女性たちにもオススメしたい、目にも舌にも贅沢なブランチ。

(左)新世代サーモンと呼ばれる、スモーク渥美サーモンのスクランブルエッグ。上には贅沢なほどイクラものって。
(右)京鴨味噌のココットエッグ。マッシュポテトと半熟卵に味噌の味が新感覚。
(上)新世代サーモンと呼ばれる、スモーク渥美サーモンのスクランブルエッグ。上には贅沢なほどイクラものって。(下)京鴨味噌のココットエッグ。マッシュポテトと半熟卵に味噌の味が新感覚。

アマン京都

京都府京都市北区大北山鷲峯町1番
℡ 075-496-1335

シャンパンブランチ at ガーデンテラス 平日限定
シャンパン フリーフロー付き ¥13,000(税・サ込み)、シャンパン グラス1杯付き ¥8,500(税・サ込み)
宿泊料 ¥139,150〜(1泊2名1室、税・サ込み)

https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto/

新しくなった京都の様子に感動! 一層のラグジュアリーを楽しんで

1年ぶりの京都出張。京都といえば、限られた日程でどこに行こう、何を食べよう、何を見ようと迷う街だけれど、これからは「どこに泊まろう」で迷いそう。ホテルのオリジナルプランやレストランやカフェの限定メニューなど、数年前とは格段の差を感じる、オリジナリティとサービスだ。さらに魅力を感じたのが、ホテルのコンシェルジュや企画室が汗水垂らして交渉したのであろう(あくまで推察)「宿泊客しか体験できない特別プラン」の数々! ホテルの力を借りれば、コネクションがなくとも特別感が得られるとは! 取材しながら驚くことばかりだった。

この京都出張で選んだお土産は、「フォションホテル京都」の1階ブティックに並ぶ、ここでしか手に入らないフランス直輸入のマカロン。

Content Writing

Megumi Imai | 今井恵

Beauty Writer

雑誌『ku:nel』のスタッフエディターとしてパリの記事を毎号制作。さらに『クロワッサン』をはじめ、女性誌では美容記事を中心に執筆。また唯一手がける男性誌『GOETHE』では、毎年ハワイ特集の担当。国内外を飛び回り、ホテルやスパなどの取材も多数。プライベートでは大の旅好き、猫好き、ミュージカル好き。