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FOOD

ラグジュアリーなお取り寄せ

Reported by Megumi Komatsu

2021.11.15

記念日や特別な日に訪れたいラグジュアリーなレストランが、オンラインショップを開設したり、デリバリーをスタート。コース仕立てで自宅でレストラン気分を味わえるセットや、年末年始のギフトにおすすめの逸品など、厳選6アイテムをご紹介。

1. 「とうふ屋うかい」の
季節の鍋セット

寒い季節のお取り寄せで人気なのは、なんといっても鍋。それだけにさまざまなレストランが鍋セットを販売しているけれど、+アルファの一品も付いたコース仕立ての鍋セットは少ないもの。そんななか、+アルファの一品の魅力が際立つのが、「とうふ屋うかい」のオンラインショップで好評の「季節の鍋セット」。季節替わりの鍋に付くのは、大豆の甘みと清らかな滋味が感じられる「吟醸とうふ」。八王子や鷺沼、芝にあるレストランの名物でもあるこの豆腐の味を特徴づけるのは、砂糖がいらないほど甘みやうまみが強い高級大豆「さとういらず」。「とうふ屋うかい」の熟練の職人が、扱いが難しいこの大豆と名水を使い、すべての技を注いで作っているのが「吟醸とうふ」だ。

今年の冬の鍋「かに豆乳白味噌仕立て」の具材は、たらばがに、かに真丈、自家製の京がんも、大根の旨煮、椎茸、しめじ、長葱、小松菜など。残ったお出汁は、ご飯と卵を加えて雑炊にしたり、ご飯とチーズを足してリゾット風にしたり、麺類を入れてもよし。麺類を楽しむ場合は、お出汁に練りゴマを溶かして味を整えると相性が抜群にいいとか。作りたての自家製豆腐と、豆乳の甘みと具材の旨みが生きた鍋を、コース仕立てでお楽しみあれ。

とうふ屋うかいオンラインショップ

http://www.ukaishop.jp

季節の鍋セット「かに豆乳白味噌仕立て」¥10,000 ※WEB予約受付中(最短お届け日12月1日〜)

※料金は消費税込みです。

2. 「懐石辻留」のデリバリー
ご飯セット

「懐石辻留」は、初代・辻留次郎が裏千家の家元に手ほどきを受け、京都で創業した懐石料理の名店。2020年春からテイクアウトサービスを始めた東京・赤坂店では、季節感あふれる懐石料理をプラスチックパックに詰めた「ご飯セット」や「お弁当」「季節のお寿司」「鍋セット」などを持ち帰って楽しむことができる。「ご飯セット」の献立は月の前半と後半で替わり、品数は3品(¥3,800)から7品(¥11,300)まで。3品の場合は椀盛・炊合・ご飯のセットとなり、たとえば11月前半の献立は、椀盛「あん肝豆腐、露生姜、浅月、そぼろ人参」、炊合「里芋、うずら叩き寄せ、壬生菜、柚子」、ご飯「北寄貝御飯、三つ葉」。4品セットには向付、5品セットには口取、6品セットには焼物、7品セットには揚物が加わる。温め直して(向付と口取は常温で)自宅の器に盛り付けて味わえば、季節を味わう喜びに包まれる。名店の伝統とおもてなしの心が息づく懐石料理は、お客様をお迎えする日や、節句のお祝い、記念日などにうってつけ。

「季節のお寿司」と「鍋セット」に関しては、現在「鯖寿司」(¥5,940)、「かます寿司」(\4,860)、「うずら鍋」など(¥9,180~)を販売中。電話またはタクシーデリバリー専用アプリ『GO Dine』で3日前にご予約を。

懐石辻留 赤坂店

東京都港区元赤坂1-5-8 虎屋第2ビルB1 | TEL. 03-3403-3984 | 定休日:日曜日

http://www.tsujitome.com/ | https://go-dine.jp

「ご飯セット」3品¥3,800、4品¥5,400、5品¥7,600、6品¥9,700、7品¥11,300

※テイクアウトは3日前までに電話または日本交通のタクシーデリバリー「go dine」にて要予約※「辻留赤坂店」店頭での引き渡し時間は14:00〜17:00※料金は消費税込みです。

3. 「オテル・ドゥ・ミクニ」の味を満喫できるディナーコース

迎賓館の近くの住宅街にたたずむ「オテル・ドゥ・ミクニ」は、日本のフランス料理の巨匠、三國清三シェフが1985年に開いた一軒家レストラン。そのオンラインショップでは、オードブルからデザートまでの全8品をセットにした「おうちでディナーセット -コース仕立て-」(¥15,000)が人気。

コースの1品目は、三國シェフが恩師と仰ぐアラン・シャペル氏へのオマージュを込めて作った、マッシュルームのうま味だけで味わうスープ「色々きのこのカプチーノ」。小さな角切りにしたスモークサーモンに薬味をちりばめて楽しむ冷前菜「スモークサーモンのタルタル仕立て」や「帆立貝のグリエ、発芽大豆とポワローのアラクレーム添え、サフラン風味」などは、盛り付けに悩まれることを想定し、三國シェフが調理の仕方をわかりやすく説明した動画のQRコードも付いている。メインは真鯛の皮の香ばしさとふっくらとした身の旨みを楽しめる「真鯛のポワレ、ラタトゥイユ添え」と「牛ホホ肉のブレゼ、トリュフ風味のじゃが芋のピュレ添え」。デザートもフランボワーズ風味のブランマンジェやケークシトロン、三國シェフの故郷・北海道名産のハスカップを使ったタルトなど、手の込んだものばかり。上質なワインとともに楽しみたい。

メゾンミクニ

https://www.oui-mikuni-shoponline.com

おうちでディナーセット -コース仕立て-¥15,000

※料金は消費税込みです。※東京都から翌日着可能な区域の方は冷蔵ディナーセットを、その他の区域(北海道・四国・九州・沖縄)の方は冷凍ディナーセットをご利用ください。※冷蔵の賞味期限は発送日含めた3日間です。すぐにお召し上がりにならない場合は冷凍ディナーセットがおすすめです。※12月1日~2022年1月12日までの期間は、レストラン繁忙期のため発送のご予約を承れなくなります。

4. 「中國菜・老四川 飄香」の
デラックスBOX

「昔の四川の趣が漂い香る」という意味の店名の通り、古き良き四川料理を甦らせる中国料理店「飄香」。オンラインショップでは「正宗坦々麺」や「火鍋」などの単品メニューも人気だが、さまざまな味を満喫するなら8品セットの「デラックスBOX」(2〜3名用¥15,000)がおすすめ。

セットに含まれる料理は仕上げ方が異なり、湯煎で温めるもの(「飄香特製のフカヒレ煮込み」「牛頰肉の四川スパイシー煮込み」「黒酢の柔らかスペアリブ」)や、セイロまたは電子レンジで温めるもの(「海鮮焼売」)のほかに、自分で食材を用意して仕上げるものもある。たとえば「飄香のよだれ鶏ソース」は、塩茹でしてひと口大にカットした鶏肉を別に用意し、お好みで胡瓜やパクチーを盛り付けたところにかけると「よだれ鶏」ができあがるというソース。「エビチリソース」と「飄香特製麻婆豆腐ソース」もソースのみなので、海老や豆腐のご用意を。15種以上のスパイスが香る「スパイシーカシューナッツ」は、四川料理特有の複雑な味付けがクセになる人気のおつまみ。こちらはお皿に盛り付けるだけで楽しめるけれど、左党はお酒の準備をお忘れなく!

中國菜・老四川 飄香

http://www.piao-xiang.jp

「飄香デラックスBOX」¥15,000

※料金は消費税込みです。※発送は毎週金曜日です。

5. 仙台「クロモリ」の気仙沼産フカヒレの煮込み

宮城県は、アワビやフカヒレ、ナマコなど、中華の高級食材の名産地。そこで東京から仙台に移って店を開いた黒森洋司シェフは、名店「福臨門魚翅海鮮酒家」(現・家全七福)で日本人初のシェフとして活躍した凄腕。「地産地消の最高級の中国料理」をテーマとし、地元の食材だけを使用したコースを提供する「クロモリ」は、東京からも多くの食通が通う中国料理店だ。定番の気仙沼産「ふかひれ煮」は、「(味がないと思われている)ふかひれからも旨味やコクが出ることを伝えたい」というシェフの想いに基づき、12日間かけて仕込んだもの。オンラインショップでは、この「ふかひれ煮」や、宮城県産の小麦で作った中華そば、餃子、春巻などを購入することが可能。遠方で出かけるのが大変な方は、オンラインショップを利用してみては?

クロモリオンラインショップ

https://www.kuromori.jp/SHOP/189506/list.html

「KUROMORI ふかひれ煮 200g」¥5,400

※料金は消費税込みです。

6. 「キャビアハウス&プルニエ」の特製スモークサーモン

「キャビアハウス&プルニエ」は、フランス・ボルドー近郊で稚魚から製造する「プルニエキャビア」や、かつてロシア皇帝へ献上していたスモーク製法を復活させたことで知られるブランド。定番アイテムの「バリックサーモンフィレ ツァーニコライ」は、ノルウェーのフィヨルドでとれたサーモンをスイス・アルプスの麓で丁寧に燻製して作られるスモークサーモン。

そのスモールパッケージ「バリックサーモンフィレ ツァーニコライ For One」は、サーモンの背中の中心の身だけを切り出してスモークしたもので、ねっとりとした食感と豊かな燻製香、控えめな岩塩の繊細なハーモニーが楽しめる。

キャビアハウス&プルニエ オンラインショップ

https://shop.caviarhouse-prunier.jp

「バリックサーモンフィレ ツァーニコライ For One」¥8,100

※料金は消費税込みです。

お取り寄せライフをさらに満喫するなら

最近は多くのレストランが独自のオンラインショップを開設し、看板メニューやオンライン限定メニューの販売をスタート。また、さまざまなレストランのお取り寄せメニューを網羅した、お取り寄せサイトも誕生している。たとえば「婦人画報のお取り寄せ」は、雑誌「婦人画報」の編集部が見つけた名品を紹介する誌面企画のひとつとして始まった、お取り寄せサイトの草分け。専任のバイヤーが全国の生産者や職人と交渉して商品をセレクトしているため、「婦人画報のお取り寄せ」にしか商品を卸していないというブランドも多いとか。コロナ禍以降は、クチコミサイト「食べログ」から発展した「食べログモール」など、お取り寄せグルメを扱うサイトがほかにも続々と誕生。予約困難な人気店の予約を行う「OMAKASE」にも、有名シェフたちのラグジュアリーなお取り寄せメニューが揃っている。日々の食卓に変化を付けたいときは、人気店のオンラインショップやお取り寄せ専門サイトをのぞいてみては?

Photo: Toufuya Ukai, Kaiseki Tsujitome, Hotel de Mikuni , Piao-xiang, Kuromori, Caviarhouse & Prunier

Editor’s Note取材メモ

  • 「婦人画報のお取り寄せ」担当・高村由紀子さんが自分自身(または空間や環境)をよりよくしたいことは?

    雑誌「婦人画報」の編集部が見つけた知られざる名品を読者のご自宅にお届けしたいという思いから、誌面企画のひとつとしてスタートした「婦人画報のお取り寄せ」。人気を受けて専用サイトがオープンし、2020年で10周年を迎えた。そのコンテンツクリエイティブ担当として活躍する高村由紀子さんが自分自身をよりよくするために意識しているのは、体づくり。「テレワークが常態化して約2年、先日ギックリ腰になってしまいました。子どもの保育園送迎を自転車ではなく徒歩に変えたり、たまに行っている宅トレも日課にしたいです。スタンディングワーク用のデスクも購入予定です」

Content Writing

Megumi Komatsu | 小松めぐみ

Food writer

元編集者のフードライター。ライフスタイルマガジンなどでレストランやフード&ドリンクの記事を執筆。万全な体調で外食を楽しむため、普段は医食同源の自炊を心がける。懐石料理の心を学ぶために茶道を習い始めて16年、掛け軸を読むために書道を習い始めて6年……芋づる式に増える趣味と着物が元気の素。