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BEAUTY

人気ネイルサロンukaに聞いた、美しい手元を作るハンドケアとネイルデザイン

Reported by Madoka Natsume

2022.12.15

ここ1、2年でセルフネイルを楽しむ人が増えているという。スキンケアもそうだが、“自分でお手入れをしよう”という意識の変化によって、サロンでのジェルネイルではなく自分でネイルケア、ネイルカラーをしているようだ。そこで、人気サロンukaのトップネイリストに、見ほれるほどに美しく見えるセルフネイル術を聞いた。

冬の手肌は想像以上に乾燥している! セルフケアは不可欠

見ほれるほどに美しい手肌を手に入れるには、まず前提として保湿を徹底してほしい。乾燥はかさつきだけでなく、シワっぽさ、くすみ、ひどくなるとあかぎれといったトラブルも引き起こす。

「いくらネイルカラーをしていても、手肌が乾燥していると美しさは半減してしまいます。1日に4、5回はハンドクリームを塗る習慣をつけてほしいですね。こまめに塗れるように、リビング、キッチン、寝室など部屋ごとに置くと気づいたときにケアできます」

最近は、手肌の消毒によって手荒れがひどい人が増えているそうだ。

「こまめに除菌スプレーやシートを使っていると手の潤いが奪われてしまいます。殺菌をしたら保湿も忘れずに。特に冬は気温・湿度の低下による外的ストレスが原因で、ますます乾燥が加速します」

刺激から手肌を守るために手袋をしたり、食器を洗うときもグローブをつけるなど、手肌を保護する工夫も必要だ。

ファイリングとプッシャーで
ネイルケア

最初に爪の形を整えよう。爪切りで切ると負担がかかり二枚爪の原因になるので、爪やすりでけずるのがポイント。爪切りを使うときは、ふやけているときかサイドから少しずつ切ると爪に負担がかかりにくいです。また、甘皮が残っているとネイルカラーがキレイに塗れないので、丁寧にオフ。

STEP1
爪やすりで長さと形をそろえる

爪やすりで長さと形を整える。爪に対して約45度の角度に爪やすりをあてて、一方向に動かす。力を加えると無理なストレスがかかるのでやさしくけずる。

ネイルケアセット ¥7,700/KOBAKO

STEP2
バッファーで爪表面を磨く

バッファーで圧をかけ、爪の凹凸を整え、磨くことでツヤを出す。

STEP3
キューティクルリムーバーを塗る

甘皮がふやけて取れやすくなるようにキューティクルリムーバーを甘皮のまわりに塗り、柔らかくする。

STEP4
キューティクルプッシャーとガーゼで甘皮を押し上げる

甘皮に対して約45度の角度にキューティクルニッパーをあて、甘皮を押し上げる。人さし指にガーゼを巻きつけ、小さな円を描きながら浮き出た甘皮を取り除く。

STEP5
ささくれを取る

ささくれがある場合は爪用ニッパーで取る。ささくれができている根元にあて、一気に切るのがコツ。

STEP6
爪用の美容液を塗る

爪表面と爪先端の裏側に爪用の美容液を塗る。爪が割れにくく、丈夫になる。

STEP7
ネイルオイルを塗る

甘皮まわりに爪用のオイルを塗り、指でマッサージするようになじませ潤いを与える。

保湿効果をアップする
ハンドクリームの塗り方

ハンドクリームも塗り方次第で浸透力・保湿力ともに上がる。手のひらから塗ってしまいがちだが、特に乾燥している部分は手の甲。マッサージするようになじませると血行も良くなり、肌色がワントーン明るく見える。

STEP1
クリームの量はパールひと粒大

パールひと粒大を目安に手の甲に取る。

STEP2
両手の甲で広げる

両手の甲をすり合わせ、クリームを伸ばし広げる。

STEP3
ハンドクリームは手首まで

手首までしっかりなじませて潤いを与える。

STEP4
指は1本ずつ丁寧に

手のひらで指を包み、根元から先端に向かってクルクル円を描きながらすべらせる。

ムラにならない塗り方は
“刷毛にのせる液量が決め手”

刷毛にのせる液量が多いとムラになりやすい。塗る前に刷毛の液量を調節したり、爪に塗る順番がある。また、テーブルに手をつけると手元が安定して塗りやすいという。回数を重ねれば慣れてくるので、コツコツとスキルを上げていこう。

STEP1
爪表面の余分な汚れ、油分を取る

サニタイザーを爪にスプレーする。人さし指をコットンペーパーでくるみ、爪表面や甘皮まわりについた汚れをふき取る。

STEP2
ベースコートを塗る

厚塗りにならないように液量を調節してとり、爪表面と爪の裏側にベースコートを塗る。

STEP3
刷毛についた余分なネイルカラーを落とす

ボトルから刷毛を取り、ボトルのフチに対して刷毛を約90度に押しあてて、ブラシの液量を調節する。

STEP4
爪の先端を塗る

刷毛の毛先を使い、爪の先端を塗る。一方向に軽く動かすとキレイに塗れる。

STEP5
爪の真ん中を塗る

根元を少し外し、爪の真ん中から爪先に向かって刷毛をすべらせるように一気に塗る。

STEP6
爪の左側・右側を塗る

塗る範囲を3つに分け、左側・右側の順番で塗る。はみ出た場合はウッドスティックですばやくオフ。

STEP7
トップコートを塗る

ネイルカラーの持ち、ツヤを高めるためにトップコートを塗る。

爪が傷まない、
ネイルリムーバーの使い方

スキンケアもそうだが、落とし方によってダメージの原因になる。ネイルカラーをオフするときはコットンで爪をこすらないことが鉄則。リムーバーをたっぷり使うことで爪になじんでストレスをかけずにするんと落ちる。

STEP1
コットンにリムーバーを含ませる

摩擦を起きにくくするため、塗布する量はたっぷり。

STEP2
爪全体にコットンを押さえる

爪にリムーバーが浸透するように、コットンを5秒程度押さえる。

STEP3
根元から爪先に向かって一方向にふき取る

軽く圧をかけ根元から爪先に向かってガーゼを一方向に動かしてオフ。サイドに残ったネイルカラーは、コットンを折り曲げてつくった角を使って落とす。

使ったアイテムはこちら!

右から:ukaハンドクリーム 24:45 ¥3,630、ukaネイルオイル ベーシック ¥3,410、ukaベターネイル セラム ¥3,300、ukaベースコート ステイ ¥2,200、ukaトップコート シャイン ¥2,200、ukaレッドスタディ ワン 6/1 ¥2,420、ukaハンドクリアミスト アミュレット ¥1,430/すべてuka Tokyo head office

大人の女性に似合うネイルデザイン3選

“シンプルでいてお洒落”と評判のukaのネイル。色の組み合わせだったり、簡単にできるデザインを組み合わせることで、セルフカラーとは思えない仕上がりに。オン・オフで楽しめるデザインを3つ紹介。

【使用ネイル】
1. ukaベージュスタディツー 6/2 ¥2,420、2. ukaカラーベースコートゼロ 16/0 ¥2,200/uka Tokyo head office

■ビジネスシーンでさりげなく主張する“ヌードタイダイ”

清潔感のあるヌーディなピンクベージュに薬指だけ同系色のタイダイ柄にしてアクセント。ぱっと見シンプルに見えるが、名刺交換をする際など手元に視線が集まると、センスの良さがわかる。1を薬指以外の4本に1度塗りし、タイダイは2を一度塗りした345でドットをつくり、すぐに刷毛で波状に動かす。

【使用ネイル】
1. uka ピンク スタディ スリー 2/3 ¥2,420、2. uka カラーベースコート ゼロ6/0 ¥2,200、3. 同8/0 ¥2,200、4. 同 9/0 ¥2,200、5. 同 17/0 ¥2,200/すべてuka Tokyo head office

■大人の手肌を最大限にキレイに見せる“バイカラー”

くすみがちな大人の手肌をワントーン明るく見せてくれる淡いピンク。相性のいいベージュをプラスすることで、ぐっとモードに仕上がる。バイカラーは、1を1度塗りし完全に乾いたらマスキングテープを爪半分に貼り2を塗る。すぐにマスキングテープをはがす。

【使用ネイル】
1. ukaカラーベースコートゼロ 12/0、2. 同13/0 各¥2,200/uka Tokyo head office

■オフの日に遊びたいモードな“ビビッドフレンチ”

シーンやファッションに合わせてオフの日はネイルデザインも遊びたい。そんなときにおすすめなのが、ビビッドカラーの組み合わせ。ボルドーと濃いめのピンクを組み合わせ、さらにポイントとして先端だけフレンチに。甘くなりすぎないよう先端をダークカラーに合わせたのはさすがuka。

【使用ネイル】
1. uka ピンク スタディスリー 6/3 ¥2,420、2. uka レッドスタディ ワン 6/1 ¥2,200/uka Tokyo head office

以前、有名なヘアメイクさんと仕事をしたときのこと。「美は先端に宿るから、髪の毛先、爪先まで気を配らないとね」と言われ、ものすごく納得した。以来、ヘアサロン、ネイルサロンともに月1で通っている。普段はネイルケアもジェルネイルもプロに任せきりだが、今回の取材でネイルケアの奥深さを知った。集中して黙々と作業する姿に感動すら覚えてしまった。しっかり覚えたので、私もセルフネイルに挑戦したい。

Rena Shinoda|篠田玲奈

uka 広尾店 ネイリスト

uka 丸の内 kitteの店長として活躍後、ウカ独自の教育プログラムであるukademyの講師に。社内外に向けて数多くの講演やセミナーを行い、技術の普及に努めた。現在はサロンワークを中心に活動。トレンドを意識しながら、大人に似合う上質で洗練された色合わせやデザインを得意としている。
https://uka.co.jp/

Photo: Chika Okazumi

Content Writing

Madoka Natsume | 夏目円

Beatuy Editor/Writer

大学卒業後、出版社で編集者を務めたのちに独立。20年間以上の間で3000件以上の取材・執筆を行う。美容を専門分野とし、20代から60代と幅広い年齢層の執筆・企画を行うほか、化粧品のコンセプト立案、コピー制作など幅広く行う。ヘアメイク、スキンケア、ダイエット、アロマ、フレグランス、ボディケア、ヘルスケアと幅広いジャンルに精通。2009年より『オールアバウト』にてスキンケアガイドを担当。時間のある週末は、『ひとり映画鑑賞会』と題して、カフェオレを片手にミニシアターで映画を観るのが楽しみ。