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EXERCISE

パフォーマンスを上げ、未来の健康もサポート! 「Work Active」のあるオフィス

Reported by YUMIKO MURATA

2022.2.17

長時間のデスクワークによって肩コリや腰痛、眼精疲労などに悩まされている人は多い。実はこの“座りっぱなし”が体のコリといった不調だけではなく、私たちの未来の健康やメンタル、そして仕事のパフォーマンスにまで悪影響を及ぼす可能性があるということをご存じだろうか? そこでフォーカスしたいのが、Work Place Wellnessの「Work Active(ワークアクティブ)」。企業の福利厚生としてオフィスに設置することで、デスクワークの合間に社員が気軽に体を動かすことができるというもの。具体的にどのくらいの必要性と効果があるのか、「Work Active」のプロダクト責任者であるプロティア・ジャパンの新城南平さんに、“座りっぱなし”による弊害と「Work Active」の魅力について話を伺った。

長時間の“座りっぱなし”が、あなたの健康に大きな影響を与える

ここ数十年で多くの人々の働き方のスタイルは大きく変わった。デスクワークの人口が圧倒的に増え、作業の中心はPCに。気がつけばだれとも話すことなく一日中ずっとデスクに向かって仕事をしているという人も少なくないだろう。「肩や首、背中のコリや手足の冷えなどの不調を感じている人は、血行不良が原因である可能性が高いでしょう」と新城さん。これが未来の健康に大きな影響を与え、場合によっては寿命を縮めることもある、と警鐘をならす。

「動かないということは、血を巡らせる必要を体が感じなくなること。すると酸素をはじめとする必要な栄養素が体のすみずみまで届かなくなり、不必要なものの回収が行われにくくなります。末端部分の冷えやむくみだけでなく、内臓をはじめとするすべての体の機能が滞ってしまうのです。ガンになる確率よりも、運動不足による健康障害を発する確率のほうが高いとも言われています」

体だけではなく、“座りっぱなし”はメンタル面にも大きな影響が

さらに注目したいのは、体だけでなくメンタルや仕事のパフォーマンスへの影響も大きいということ。「長時間同じ姿勢でいると、交感神経と副交感神経の振れ幅が少なくなり、自律神経の切り替えがうまくできなくなります。これにより気分の落ち込みが生じ、長期的に見てうつのリスクも高くなります。また血流が悪くなることで、脳に酸素が十分に届かなくなり、集中力や判断力が低下。結果、仕事のパフォーマンスにも大きな影響が出るでしょう」

心身の不具合を防ぎ、未来の健康を守るにはおおよそ2時間に1回は体を動かすことが必要と新城さん。「クルマを長時間運転していると、2時間ごとに『休憩をしましょう』とアナウンスされますよね。また映画の長さもだいたい2時間。それ以上動かないのは、集中力のためにも体の機能のためにも良くないんです」

オフィスでもエクササイズを推奨する企業が増え、健康志向が高まってきている

長時間のデスクワークが健康リスクを高めることを危惧し、オフィスでも積極的にエクササイズを提唱する企業が近年増えてきている。「ラジオ体操をする会社など、『職場でも運動を』という意識は昔からあったのですが、社員の健康を守るというムードが顕著になってきました。高齢化が進み、労働人口が減ったという背景が大きいのかもしれません。また、働く側の意識にも変化が出てきていて、経済産業省によると就職先の条件も昔は『賃金の高さ』がダントツでしたが、今は『福利厚生』が1位に。時代が変わってきていると思います」

オフィスにジムを併設したり、仕事中に30分歩くことを推奨したり、スポーツクラブと提携をする企業も……。「ただ、働く時間をけずって、しっかり運動をするというのはなかなか難しいですよね。ジムにいたっては、広いスペースと費用も必要で、現実的ではないことのほうが多い。そして何よりも大切なのは、1日1回まとまった運動をすることではなく、定期的に体を動かすこと。30分おきに1分間立ったり、2~3時間ごとに体を数分動かすことのほうが健康と生産性の両方の観点から有効なんです」

そこで注目したいのが「Work Active」だ。

これが「Work Active」。プロティア・ジャパンのオフィスの隅に設置されている。

社員の健康をサポートするウェルネスプログラム「Work Active」とは?

「私たちは、パワープレートのユニークな振動技術を利用して、ワーク・アクティブ・トレーナーを開発しました。パワープレートは、運動と同様の効果を短時間で得られるマシンとして、広く普及しています」

「ワーク・アクティブ・トレーナーに搭載されたカスタムコーチングソフトウェアは、一日中オフィスに座っている人も、立ち仕事をしている人も、福利厚生に役立てることができるのです。 ワーク・アクティブ・プログラムには、従業員の参加意欲を高め、参加を促すためのアプリが含まれています」

ワーク・アクティブ・プログラムを導入する主なメリットは以下になる。

  • □ 1回の運動は3分間
  • □ 着替えの必要がない
  • □ 必要なのは小さなスペースだけ
  • □ チームビルディングとコミュニケーションが活性化される
  • □ ビジネスの生産性が向上する

「オフィスワーカーのなかにはスーツやタイトスカートの人も多く、なかなか体を動かすことは難しいかもしれません。でも『Work Active』のプログラムはスーツでも、スカートでもできる内容。モニターを見ながらあらかじめセットされているエクササイズの動きをまねるだけでいいので、トレーナーや難しい説明も不要です」

具体的に「Work Active」では、どんな動きをするの?

「ワーク・アクティブ・プログラムの目的は、従業員の労働時間に短い運動セッションを導入することによって、従業員のエンゲージメントと生産性を向上させることです。ワーク・アクティブ・トレーナーのプログラムには、長時間座りっぱなしで凝り固まった体をほぐすものや、集中力を高め、心を活性化させるものなどが用意されています。 また、リラクセーションをサポートする動きもあります。また、運動セッションを選択できるようにし、出席を任意にすることで、参加意欲と参加率を高めることができます」

ワーク・アクティブ・トレーナーの表面は、Naboso Activationのテクスチャーで覆われている。足裏の感覚を刺激することで、姿勢やバランスを保つだけでなく、思考や脳の活性化などを促進することも分かっている。

ゲーミフィケーションで従業員のエンゲージメントもアップ!

「ワーク・アクティブ・アプリは、運動セッションに楽しい要素を導入しています。 ユーザーは、個人的な課題やチームでの課題を受け入れ、セッションを記録してパフォーマンスを比較することも。管理者の視点からは、ユーザーのプライバシーを守りつつ、参加型の指標を提供することができます」

「プロティア・ジャパンでは、チームチャレンジを行い、優勝チームには賞品が贈られました。健全な競争が行われ、共通の目標を共有することでコミュニケーションと協力関係が向上しました」

以下は、「Work Active」をオフィスで定期的に利用している方々の生のコメント。

これを読むだけで、体を定期的に動かすことがどれだけ大切か、ひしひしと伝わってくる。

「仕事のペースに変化が出てきました。朝の仕事の前と、疲れの出てくる夕方に『Work Active』に乗るのが習慣になりました」(30代女性)

「少し疲れたときや、ミーティングの合間にリフレッシュしたいときに『Work Active』を使うと、すごく良い気分になります」(30代男性)

「仕事のプランやコンテンツのアイデアが浮かばないときも、『Work Active』で少し気分転換をすることで、新しいアイデアが浮かんできます」(40代女性)

チームで楽しみながらチャレンジを行うことで、仲間との交流も活性化。そしてお互いにサポートしながらそれぞれに意識を高め、自然と健康習慣を身につけていくことができるのが「Work Active」の醍醐味のよう。職場での環境を整え、ビジネスの生産性を高めるためにも今後、ますます注目の存在となりそうだ。

プロティア・ジャパンのワーク・アクティブ・プログラムについて詳しくお知りになりたい方は、ウェブサイトをご覧ください。

Nampei Shinjo | 新城南平

1982年生まれ。自他ともに認めるスポーツ好き&体づくりのプロで、「利き酒」ならず「利きプロテイン」ができるほどプロテインマニア。格闘技を20年以上続けている。大手ジムを経て、2016年にプロティア・ジャパンに入社。2021年3月~8月は休職し、夢だったオリンピックに携わる。現在はプロティア・ジャパンのコミュニケーションサービス部門で「Work Active」を担当。

Photo: HISAI KOBAYASHI

Editor’s Note取材メモ

  • バランスをとることで、ストレスフリー&ヘルシーな毎日に

    毎日のトレーニングをかかさないという新城さんだが、寒さの厳しい2月に、自分のケアのために特に気をつけていることを伺った。
    「特にこの季節に限った話ではないのですが、カレンダーの予定を3つに色分けしてます。仕事はブルー、プライベートはオレンジ、学習はイエロー……といった感じです。こうしておくと1週間や1カ月単位で予定表をながめたときに、『ブルー一色にならないようにちゃんと遊んでるか?』『サボりすぎてないか?』がひと目で確認できます。ストレスはゼロにしたいけど遊び人にならないように……という感じです(笑)」
    偏りを抑えたライフスタイルを送ることが、ヘルシーな毎日の鍵のよう。ぜひお手本にしたい。

Content Writing

Yumiko Murata | 村田由美子

Beauty Editor

元『ELLE』ビューティ ディレクター。ファッション誌のビューティ担当を20年以上続け、フリーランスに。『エル・ジャポン』『エル・オンライン』のほか美容誌などでも執筆。食べることと赤ワイン、南の島をこよなく愛し、美容に悪いと思いつつもバカンスでは太陽をたっぷり浴びている(その分ケアもしっかりしています笑)。趣味はダイエットと歌うこと。