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FASHION

ジュエリーは“自分らしさ”を仕上げる決め手。リモート時代こそ自由な彩りを

Reported by Mika Hatanaka

2021.4.15

リモートワークがスタンダードになるなか、「リモート映え」というフレーズが気になる人も多いのではないだろうか。ファッションアイテムのなかでも、アクセサリーは特にリモート映えに欠かせないアイテム。そこで今回は、おしゃれなアクセサリー使いが業界内でも評判のスタイリスト・濱本愛弓さんに話を伺った。働き方やライフスタイルが多様になりつつあるニューノーマルな時代、毎日のファッションは、自分を表現するために、もっと自由で伸びやかなものになっていくはず。

ジュエリーは仕事のスイッチ
重ねづけで自分らしさを

リモートワークやオンライン会議、オンライン飲み会と、仕事はもちろんプライベートなシーンでもオンラインが欠かせないコミュニケーションシーンとなった今日この頃。いわゆるONとOFFのスイッチが切り替えにくいと感じる人もいるのではないだろうか。

「私にとってジュエリーは仕事のスイッチなんです。特にリングはその役割を強く担っています。外出するときはもちろんですが、一日中自宅で作業をするという日も、ジュエリーは欠かせません」

そんな濱本さんのジュエリー使いは、重ねづけが基本。テイストの異なるものを組み合わせても品よくまとまるテクニックはぜひ、お手本にしたい。

「ジュエリーはやっぱりファッションの一部。当然、その日のファッションに合わせてどんなジュエリーをチョイスするかは変わってきますね。ただ一方で、合わせるジュエリーで同じ洋服でも印象を変えることだってできる。自由にコーディネートの一部として取り入れるようにしています」

リングは毎日のONスイッチに欠かせない存在

数あるジュエリーのなかでも、濱本さんにとって欠かせない存在なのが、リングだとか。

「出かける際につけ忘れていると一度家に帰ることもあるくらい、リングは仕事や外出時のスイッチ的な存在です。つける指と組み合わせるリングのラインナップは基本的にいつも同じです。コーディネートに合わせて……というよりも、リングはお守りみたいな存在かもしれませんね」

今季らしいデニム on デニムのコーディネートにリングが映える。カラーストーンのリングを重ねづけするテクニックや、主役になれるゴツめリングをピンキーリングに選ぶテクニックは、今すぐにでもマネできそう!

そんな濱本さんのリングのラインナップを拝見すると、お母さまから譲り受けたというカラーストーンや、ビンテージショップで見つけたリング、セレクトショップで見かけるデザイナーズものなど多種多様。

「ゴールドやシルバーもありますし、ハイブランドのものもあれば、プチプラリングもあります。手元って、名刺交換をしたり資料を渡したり、仕事の場では、意外と人目につくパーツなので、自分らしく好きなものを、バランスを見ながら組み合わせています」

ビンテージショップで購入するほか、MARIA BLACKやARTIDA OUDR.ALAGAN、SOPHIE BUHAIなどのブランドをチェックすることが多いのだそう。

ネックレスは洋服に合わせて一点ものを取り入れるとコーデの主役に

“リモート映え”――ジュエリーのなかでも、ネックレスはその役割を大きく担うアイテムだと教えてくれた濱本さん。

「リングがお守りみたいな存在だとしたら、ネックレスはファッションアイテムの一部。洋服やその日の気分に合わせてコーディネートします。だから複数のものを重ねづけすることもあれば、アクセントとなるものをひとつだけ……というケースもありますし、ネックレスをしない日も、もちろんあります。特にTシャツみたいにシンプルなトップスのときには、ネックレスで遊ぶことが多いですね。同じコーディネートでもネックレス次第で印象が変わるので、おしゃれの幅が広がるアイテムだと思います」

首元のラインに沿うように合わせた一点もののネックレスは、それだけでシンプルなTシャツ&デニムスタイルをエッジの利いたモードスタイルにアップデート。
ロングパールをメインにゴールドのネックレスを組み合わせると、同じスタイルでも、柔らかでフェミニンな雰囲気が際立つ。

オンライン or マスク。耳元のおしゃれはシーンに合わせて使い分けて

ジュエリーのなかでもピアスやイヤリングなど、耳まわりのアイテムは、マスク生活やテレワークなどの新しい生活スタイルに合わせて、選び方が変化したとか。

「大きめのピアスはマスクをつけたり外したりするときに引っかかってしまったり、イヤカフはマスクを外す際に落ちてしまうこともあるため、以前よりも出番が減ったかもしれませんね。代わりに、オンラインでの打ち合わせのときなんかには、大ぶりのピアスやイヤカフと華やかなカラーのリップが顔まわりを華やかにしてくれるような気がします」

ピアスと一緒にリップも顔まわりを華やかにしてくれるアイテム、と話す濱本さん。「ジュエリーやファッションのスタイルに合わせてリップも使い分けると、よりおしゃれの幅が広がりますよ」
コーディネートしたフープピアスと丸型のプレートピアスは、それぞれ異なるブランドのものだとか。「片耳にだけぶら下がるタイプのものをつける日もありますし、自由に組み合わせています」

ジュエリーは自分のために、自分らしい世界観を!

今回、お話を聞いて、濱本さんにとってジュエリーは自分のためのエッセンスみたいな存在なのだと感じた。なかでも手元は、何か作業をするたびに自分の視界に入ってくるパーツ。リングを自分の好きな世界観で整える、おしゃれの喜びや楽しさみたいなものがある気がした。ネイルとの組み合わせもぜひ、取り入れてみたい。

Ayumi Hamamoto | 濱本愛弓

Stylist

『エル・ジャポン』『エル・オンライン』をはじめ、多数のメディアで活躍するスタイリスト。大阪出身。美容学校を卒業後、2014年よりスタイリストの仙波レナ氏に師事。2018年より独立。2020年秋より、自身のブランド「ヒロサイ」を立ち上げる。

Photo: Tetsuo Kitagawa

Editor’s Note取材メモ

  • 新しい生活スタイルに合わせピアスの選び方をブラッシュアップ!

    マスク生活がスタンダードになり、ピアスの選び方が変わったという濱本さん。マスクを着脱しても邪魔にならないデザインを選ぶのはもちろん、洋服に合わせてマスクやピアスもコーディネートしていく視点は、新しいおしゃれの楽しみ方を見つけるヒントにもなりそうだ。

  • 組み合わせは自由! 自分のためにジュエリーを

    濱本さんのジュエリーコーデはとにかくおしゃれ! 個人的にリングの重ねづけは好きでしていたけれども、左右で異なるピアスを組み合わせるテクニックはさすが。自分が好きなものやファッションはもちろん、メイクとのバランスも考えていけば、もっと自由にジュエリーコーデを楽しんでいけると感じた。

Content Writing

Mika Hatanaka | 畑中美香

Beauty Writer

『25ans』などの雑誌・WEBメディアでも執筆。ファッション誌のビューティ担当を経てフリーランスに。ビューティ&ヘルスを中心に、雑誌や広告のほか、書籍のディレクション&ライティングも。旅とビストロ、占い、カフェでボーっとすることが欠かせない。赤リップとその日の気分に合った精油が必須アイテム。