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EXERCISE

今日より明日、もっと理想のカラダに近づくための最終回答「パワープレート®」

Reported by Yumiko Murata

2021.11.15

コロナ禍になってまもなく2年。外出する機会が減り、リモートワークが当たり前になって“通勤という名の運動”も激減。運動不足、筋力低下、体重増加……といったことが懸念されるなか、多くのプロフェッショナルから注目されているのが「パワープレート」というエクササイズマシーンだ。たくさん種類があるマシーンのなかでほかと何が違うのか、15年近くパーソナルトレーナーとして「パワープレート」を取り入れたエクササイズ指導をされている野崎美奈子さんに魅力を伺った。

この2年で変化した私たちのカラダ。今すべきことは?

神戸にあるプライベートジムでパーソナルトレーナーとして活躍している野崎さん。顧客は20代~70代後半と幅広く、ライフスタイルもさまざま。ひとりひとりに寄り添い、年齢はもちろんのこと、その人自身が今どういう状況なのか常に“評価”しながら行う的確な指導に、信頼を寄せている人も多い。そんな野崎さんが感じているのは「コロナ禍になってから、体の痛みを悪化させる人が増えてきた」ということ。

「特に30~50代の事務職系の方ですね。リモートワークで通勤がなくなって活動量が減った上に、仕事環境が整っていない自宅での仕事。狭いデスクや仕事向きではないチェアに長時間向き合うことで、無理な姿勢が定着し、血流が滞って体が凝り固まりやすくなります。肩凝りや腰痛を悪化させる方が増えました」

その一方で気になるのは、ダイエット問題。「動かなくなったので、太るのが怖い。とりあえず糖質だけ抜いておこう……そういって、体調をくずした女性がお客さまの中に数人いました。健康診断の血液検査を見せていただいたら血糖値がやや低い値を示していました。無理な食事制限でエネルギー代謝が落ち、血糖値が乱高下して逆に太りやすいサイクルを作ってしまったんです」。以降、栄養指導にも力を注ぐように。

このように明らかに不調を感じる人が増えてきた、と野崎さん。「今こそもっと自分の体に向き合い、毎日少しでもいいからリセットするように意識することが大切」という彼女がおすすめするのが、冒頭のパワープレートだ。

運動効果をぐっと上げる。パワープレートの魅力とは?

野崎さんがパワープレートに出合ったのは15年ほど前。就職が決まっていたクリニック併設のメディカルフィットネスジムで、導入されたという。「いわゆる振動を使ったトレーニングです。例えば、バスや電車が発進する際に体がもっていかれそうになってバランスをとろうとしますよね。それが1秒間に30~50回起きている状態なんです」。振動を受けることで、自分でふんばろうと体が反応して、力を入れるなど全身の感覚が総動員されるというしくみだ。「横揺れだけのマシーンはよくあるのですが、パワープレートは前後左右上下……と360度全方位からの揺れ。この振動を用いたトレーニングにより筋肉に振動をあたえ、筋肉の反射反応により筋肉のエクササイズ効果が期待できます」

顧客の変化で実感! カラダが理想を超えていく……とは、こういうこと!

「実は最初、パワープレートの理論を聞いたときに、あまりピンとこなかったんですよね。実際にのっても、振動は感じるけれど、これがそんなにどう効くのか……。でもさまざまに悩みを抱えたお客さまがパワープレートを使用した後の体の状態や変化を目の当たりにして『これは、いいマシーンだ』と」

野崎さんの顧客には「腹筋に筋を入れたい!」「ムキムキになりたい!」という本気のボディメイクを望んでくる人は1割未満。「運動はできるけれど、足腰をもっと鍛えたい」「現状をよりよくしたい」「体力に自信をつけたい」など、健康を保ち続けたい、向上させたいという人がほとんどだそう。そういった人たちが、パワープレートのトレーニングをきっかけに、メキメキと変わり始めた。

「例えばジムに来たときには姿勢が悪く肩を重く感じていたのに、レッスンによってすっきりされた方も。こけそうで階段をおりるのが怖いと言っていた年配のお客さまは、筋力に自信がつき、今ではパワーヨガを始めるまでに。今まであきらめていたことを攻略するだけでなく、どんどん目標が更新されていく。こうなれたらいいなという理想をどんどんクリアしていくんです」

まさにこれが「カラダが理想を超えていく」ということなのかもしれない。

ところで、パワープレートはどこで体験できる?

現在パワープレートは、医療機関、フィットネス、エステティックサロンなど、美容と健康の専門知識をもったスタッフがいる全国の施設で体験することができる。

「パワープレートの魅力や正しい使い方をしっかり知っていただくには、トレーナーのいる施設にまずは通っていただくのがよいかもしれません。そのうえで日常的にお使いになられたいと思われたら、家庭用のパワープレートもありますので注目してみてください。トレーニングだけでなく、ストレッチやリフレッシュに使用でき、ちょっとした運動で体を温めて動きやすくなります。リモートワークの合間に縮こまった体を伸ばすのにもぴったりだと思います」

パワープレートが体験できる施設はここから検索を。https://power-plate.co.jp/training-locations/
効率よくエクササイズができる家庭用のパワープレート®︎。年齢、体力レベル、ライフスタイルに関わらず、すべてのユーザーのレベルに応じて効率よいトレーニングを可能とする。パーソナルパワープレート¥352,000

しなやかで引き締まった体をつくる、おすすめエクササイズ&ストレッチ

リモートワークで丸く固まりがちな背骨の緊張を全方位からとり、ストレッチと筋トレも加えた、野崎さんのスペシャルメニューを公開! どれも簡単なポーズをとるだけで、体をリリースしながらリフレッシュもできる内容だ。パワープレートは30秒、45秒、60秒……とタイマー付きなので、まずはそれぞれのポーズを30秒間から試してみよう。

①張った腰をリリースする“カウポーズ”

パワープレートの上で四つん這いになり、おなかをのぞき込むようにして背中を丸めるポーズ。深呼吸しながら30秒。

腰のストレッチだけではなく、固まった背中をリセットすることで、浅い呼吸が深くなることが期待できる。

②猫背&前肩の解消におすすめな“キャットポーズ”

四つん這いになり、視線を上に向けながら背骨をそらす。

肩甲骨まわりが刺激され、丸まって前に巻き込まれた肩も開けるように。①と交互に行うとインナーマッスルにも刺激が入り、なお効果的。

③ぐーんと背筋が伸びる“側屈”

右手からヒジまでをついて横向きにパワープレートの上にのる。左手を上に伸ばして、体側の伸びを感じて。このとき視線を上に向け、首を長く伸ばすように行うのがポイント。反対側も同様に。

④体を伸ばしながら全身をバランスよく鍛える“ウォーリア”

左足をパワープレートにのせ、右脚は後ろに。息をはきながら左脚をまげてヒザが90度になるまで腰を落とす。ゆっくりと息をすって両腕を伸ばしながら上げ、頭の上で合掌し、視線を上にして30秒。反対側も同様に。

背骨を伸ばしながら体幹と脚力を鍛え、さらに二の腕まわりもほぐせる。

⑤体幹を刺激し、バランス能力を高める“ねじりのポーズ”

左足をパワープレートにのせ、右脚は後ろに。息をはきながら左脚をまげてヒザが90度になるまで腰を落とす。

胸の高さで合掌し、左ヒザに右ヒジをつけるように体をねじり30秒。視線は上、無理をせず呼吸を止めないことがポイント。反対側も同様に。

体の柔軟性と体幹機能を高めるだけでなく、腸も刺激される。

気持ちいい! パワープレートの振動を利用してストレッチも

「パワープレートの振動を利用すれば、ストレッチも簡単にできます。例えば脚のむくみが気になる場合は、床に横になってヒザ下をのせて振動を与えながらストレッチ。気持ちよくリフレッシュできます」

「両ヒジをついて両手で気になる部分をさわると、振動が伝わって心地よい刺激を感じられます」

「長時間座っている人は、お尻のマッサージもおすすめ。テニスボールをお尻の下に置いて、気持ちいいところを探すようにお尻を動かしながら振動を。意外と凝っていることに気づくはずです」

パワープレートの上でトレーニングすればするほど、ベネフィットを体感できる!

「このようにパワープレートは使い方次第で、いくとおりもの役割を果たしてくれます。めんどうくさいときは、立ってのったり、座るだけでも体に振動による刺激を入れられるんです。多くの目的を求める方には、家庭用のパワープレートをおすすめします」

MINAKO NOZAKI | 野崎美奈子

Via Body Conditioning パーソナルトレーナー。幼少期から水球を始め、スポーツ業界に。フィットネスジム、ホットヨガのインストラクターを経て、病院併設のジムでパーソナル指導をスタート。約4年前に独立し「Via Body Conditioning」をスタート。パワープレート使用歴は約15年。
https://www.via-101.com/

Photo: SATOSHI YASUKOCHI

Editor’s Note取材メモ

  • 大自然のなかで地球を感じながら運動したい

    スイミング、ランニング、筋トレをローテーションで行っている野崎さん。「理想は室内ではなく、自然のなかでトレーニングすること。実際に地面、砂の感覚、風、植物の香りなど、自然を感じながら運動をすると、驚くほど体の感覚が繊細になり、機能しだすんですよ。今はなかなか子どもたちも外で遊ぶ機会が減っているので心配ですね」。大人も同様で、広場や森の中で素足になって歩くだけでも、体の感覚がよくなるのだそう。「自然のなかでどろんこになってトレーニングしたいです。パワープレートを屋外、それも大自然のなかでできる環境があったら面白い、と思います」

Content Writing

Yumiko Murata | 村田由美子

Beauty Editor

元『ELLE』ビューティ ディレクター。ファッション誌のビューティ担当を20年以上続け、フリーランスに。『エル・ジャポン』『エル・オンライン』のほか美容誌などでも執筆。食べることと赤ワイン、南の島をこよなく愛し、美容に悪いと思いつつもバカンスでは太陽をたっぷり浴びている(その分ケアもしっかりしています笑)。趣味はダイエットと歌うこと。